| 松戸オリエント協会会員(日本オリエント学界会員)で松戸本町在住の小林登志子さんの本が先月発売されました。中公新書 『シュメル ─ 人類最古の文明 』 です。 本書は300ページ足らずの、1000円でお釣りのくる「新書版」ですが、膨大な資料をもとにした研究の成果です。しかし、多くの一般読者にも容易に読むことが出来、また豊富な史料・図版が挿入されており、いままであまり目に付かなかった未知の時代へ好奇心を呼び起こし、知る楽しみを満喫させてくれます。 6000年前からあった“はんこ”の文化。ビールの起源、食文化。粘土板を教科書とした学校生活。先生と生徒。お弁当。子供の作文。官吏養成のための詰め込み教育。けっして「目には目を、歯には葉を」ではなかったシュメルの法律・・・・エジプト、ギリシャ以前に存在した「人類最古の文明」への興味は尽きません。ぜひご一読をお薦めします。 |
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| 松戸オリエント協会資料 |
| シュメル ── 人類最古の文明 目 次 | ||||||
はしがき 三笠宮崇仁 |
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| 序 章 | むかしイラクは・・・・・・・メソポタミアの風土 | |||||
| 【p1】 | ||||||
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ティグリスとユーフラテスの間で 「洪水伝説」の起源 「両河の賜物」 「銅の河」ユーフラテス ティグリス河と虎 「鯉の洪水」 ベロッソスの伝える「洪水伝説」 『ギルガメシュ抒事詩』と『アトラ(ム)・ハーシス物語』 『大洪水伝説』 「羅針盤」の鳥 救いの神 メソポタミア文明のあけぼの 交通の要衝 メソポタミア文明のはじまり-ウバイド文化期 都市文明の歩み−ウルク文化期 主役はシュメル人 都市国家 『シュメル王朝表』 ラガシュ市 ラガシュ市の王統 アッカド王朝の統一 シュメル人最後の王朝、ウル第三王朝 その後のメソポタミア 「アモリ人の時代」 カッシート王朝以降 「アッシリアの三角形」 新アッシリア帝国の滅亡と新バビロニア王国の勃興 アケメネスペルシャの大統一 |
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| 第一章 | 文字はシユメルに始まる 楔形文字の誕生 | |||||
| 文字の誕生 シュメル人が語る「文字のはじまり」 記録の必要性から文字が生まれた 謎の粘土製品トークンとブッラ トークンから絵文字へ 絵文字が生まれたウルク市 楔形文字を読む 楔形文字と漢字 『説文解字』 「六書」で分類する楔形文字 表語文字から表音文字そして単音文字へ 書写材料としての粘土板 膨大な数量の史料 コラム 「吉川作」 葦のペン |
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| 第二章 | 「ウルク出土の大杯」 が表す豊餞の風景 努力の賜物 | |||||
| 農業の風景 (※シュメルの飲食事情・・・編者転記挿入) 略奪された至宝 お神酒は麦酒(ビール)(p55) 文明人の飲み物 女神が醸造したビール 豊饒の風景 『農夫の教え』 「聖樹」なつめやし 羊の図像 牡牛の角と牝牛の乳 豚もいた(p69) (※シュメルの飲食事情・・・編者挿入) 魚好き(p70)(※シュメルの飲食事情・・・編者転記挿入) 神殿と儀礼 象徴の「葦束」 イナンナ女神 最古の神殿内部 女神か女神官か 元日の行事「聖婚儀礼」 暦 シュメルの恋歌 あるべきものは「豊饒」 コラム なつめやしの使い途 |
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| 第三章 | 元祖「はんこ社会」 目で見るシユメル社会 | |||||
| はんこの発明 小さな遺物史料 「はんこ社会」 最古のはんこ、スタンプ印章 封泥 【スタンプ印章 p85】
円筒印章の出現 シュメル人のはんこ、円筒印章 開運除魔の護符 印章彫師の技 円筒印章の使い方 【円筒印章 p102 右の円筒を粘土板の上で転がして出来たものは左の図版】
はんこは語る 印影図 王が主人公 蜘蛛の図柄 男女交合の図 饗宴図 闘争図 ルガルアンダ王と后妃の印章 メルッハの水牛 「神々の勢揃い」 『エタナ王の神話』 紹介されるグデア王 神となった王 その後の円筒印章 |
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| 第四章 | シユメル版合戦絵巻 都市国家間の戦争 | |||||
| 戦争のはじまり 神々の思惑 戦争の記録 ウルのスタンダード 「ウル王墓」の発見 殉死は文明社会の証 「饗宴の場面」 戦車は早く走れたか 馬の登場 死骸の塚 弓兵はいなかった? 裸足の兵士 王の務め 王碑文の役割 王の宣伝文 贈り物外交 最古の戦争記録 「エアソナトゥム王の戦勝碑」 「エアソナトゥム王の戦勝碑」 神々の戦争 戦う人々 徴兵の記録 武王エアソナトゥム ウンマ市との長い戦争 ラガシュ市の滅亡 コラム 城壁、城門が描かれた地図 |
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| 第五章 | 「母に子を戻す」 「徳政」と法の起滞 | |||||
| 祈る王 祈願者像 流浪のエンメテナ王立像 世界最古の「徳政」 「徳政」 奴隷がいた社会 「母に子を戻す」 ウルイニムギナ王の改革碑文 ウルイニムギナ王の改革 前任者の悪業 改革後の善政 弱者の庇護 最古の「法典」 『ウルナンム「法典」』 「法典の構成」 「やられても、やりかえさない」 『ハンムラビ「法典」』の傷害罪 奴隷の結婚 新妻の災難 神明裁判 夫婦の情景 |
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| 【ハンムラビ法典 p163】 | ||||||
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| 第六章 | 「真の王」 サルゴン 最古の国際社会 | |||||
| 異民族の王 アッカド王の面構え いまだに見つからないアッカド市 サルゴンの功業 「真の王」サルゴン 5400人の常備軍 共通語はアッカド語 エブラ市の図書庫 神になった王 「ナラム・シン王の戦勝碑」 民族対立はあったか シュメル人とアッカド人 シュメル版「中華思想」 不仲な隣国 古代版「イラン・イラク戦争」 『アッカド市への呪い』 山の大蛇グティ人 「西戎」アモリ人 |
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| 第七章 | 最古の文学者エンヘドウアンナ王女 読み書きと学校 | |||||
| 王女・女神官・詩人 エンヘドウアンナ王女 女神官 最古の文学者 識字率 学校へ通う王 有能なシュルギ王 学校へ通った王 帝王の識字率 学校の生活 学校の「謎々」 世界最古の「謎々」 元祖「学園もの」 『学校時代』 弁当のパン 「署名目録と」シュメルの文学作品 詰め込み教育 読み書き算数 教材『猿の手紙』 猿の貢物 |
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| 第八章 | 紹介する神神々の世界 | |||||
| 個人の神 「グデア王の碑」 「ミスター・シュメル」グデア ルーブル宮殿が終の住処 「紹介の場面」 個人神 「彼の神はシュルウトゥル神」 現世利益の神 ギルガメシュ神 さまざまな合成獣 蛇神ニンギシュジダ 「異形のもの」 出世した竜、ムシュフシュ 冥界 霊鳥アンズー 霊鳥から怪鳥へ 最高神の交替 都市神ニンギルス神 神意をうかがう占い 残っていない神像 ニンギルス神の姿 シュメルの神々の王 エンキ神と女神たち 神々の会議 |
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| 第九章 | 「バベルの塔」 を修復する王 統一国家形成と滅亡 | |||||
| ウル第三王朝とジグラト ウルナンム王 ウル第三王朝の支配 「ウルナンム王の碑」 工事道具を担ぐ王 カネフォロス 「年名」 「バベルの塔」 一つの言葉 シュメルの滅亡 シュメル版「万里の長城」 傲慢な手紙 イッビ・シン王の返書 『ウル市滅亡哀歌』 エラムのジグラド |
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| 終 章 | ペンを携帯した王 シユメル文化の稚承 | |||||
| シュメル人はどこへ行ったか アッシュル・バニパル王のライオン狩 自慢の葦ペン 「アッシュル・バニパル王の図書館」 なぜ読むか あとがき |
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| 図版提供・出典一覧 引要参考文献 索引 |
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| * | 口絵の襖形文字はキエンギ(シュメル)を表す | |||||
| (本文五ページ参照) | ||||||
| * | 口絵デザイン・中央公論新社デザイン室 | |||||
moji |
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【文字はシュメルにはじまる p45】![]() |
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